なんとクスリの価格は8倍!です…どんどん苦しくなる病院経営
摂理、という言葉があります。もうこの世の中で決まっているもの。お釈迦様の唱えた「生老病死」も摂理です。ヒトは生まれて年老いて病気になって死んでいく。皆さんもご存じでしょう。
国家は「摂理装置」を設置する、と哲学者M・フーコーは言います。人間がたくさん集まって、社会を営む、ということで当たり前に存在しなくてはならないもの、ということで摂理のような働きをする装置ということです。
外国の侵攻から国を守る軍隊や社会の治安を守る警察、そして健康維持を目的とした病院です。
国民は税金を搾り取る奴隷であり有事の兵士ですから、しっかりと養っておかなければなりません。これをフーコーは生政治と呼んでいますが、病院は生政治の摂理装置なのです。
つまり病院はあって当然、国民健康を最大限、守るのが当たり前の組織ということになります。そういうことなら病院が儲かる儲からないは関係ないはずです。
しかし今、多くの大学病院や公立病院、民間病院の経営は苦しい、などという話がささやかれています。特に公立病院は赤字になると議会で説明しなければならないなど、本当に大変そうです(でも彼らの懐は痛まないんですが)。


















