医師が告げる「診断名」は祝詞と同じか…臨床現場は「漢字」に助けられている
トランプ関税で動揺する世界経済ですが、中国が知的財産権を主張して「漢字の使用料」を日本に請求したら大変なことになる! と心配しています。なにしろ、日本社会は漢字で成り立っています。
新横綱に「不撓不屈、堅忍不抜、がんばります!」などと言われると、「よくわからないけど、なんかすごいなぁ」と納得してしまうのが日本社会です。
医療現場も同じです。
「センセイ、昨日寝ていて突然、左のわきが痛くなって、なんでしょう原因は……」
患者さんは皆さん、本当に困っておられるのですが、なかなか医学的なアプローチが難しいことがあります。いろいろ検査しても異常が見いだせないことがよくあるのです。
「これは肋間神経痛ですね」と漢字5つを並べた診断名を告げると、「なるほど、そうなんですか」と患者さんは納得してくれます。
胸が痛いという訴えに対しては、他にも「逆流性食道炎」「神経障害性疼痛」が使えます。