著者のコラム一覧
南渕明宏昭和医科大教授

心臓血管外科専門医、医学博士。

医師が告げる「診断名」は祝詞と同じか…臨床現場は「漢字」に助けられている

公開日: 更新日:

 トランプ関税で動揺する世界経済ですが、中国が知的財産権を主張して「漢字の使用料」を日本に請求したら大変なことになる! と心配しています。なにしろ、日本社会は漢字で成り立っています。

 新横綱に「不撓不屈、堅忍不抜、がんばります!」などと言われると、「よくわからないけど、なんかすごいなぁ」と納得してしまうのが日本社会です。

 医療現場も同じです。

「センセイ、昨日寝ていて突然、左のわきが痛くなって、なんでしょう原因は……」

 患者さんは皆さん、本当に困っておられるのですが、なかなか医学的なアプローチが難しいことがあります。いろいろ検査しても異常が見いだせないことがよくあるのです。

「これは肋間神経痛ですね」と漢字5つを並べた診断名を告げると、「なるほど、そうなんですか」と患者さんは納得してくれます。

 胸が痛いという訴えに対しては、他にも「逆流性食道炎」「神経障害性疼痛」が使えます。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」