二階堂ふみ 最新作で映画業界人をうならせた“タブーなき演技”

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 二階堂ふみ(19)の最新作「四十九日のレシピ」(11月9日公開)が話題になっている。永作博美石橋蓮司というベテランを相手に“当たり負け”しない演技力もさることながら、試写会で評論家やマスコミ関係者をうならせたのは豊満な肉体美だった。

 映画批評家の前田有一氏はこういう。
「今作で彼女は石橋蓮司演じる、妻を失って意気消沈している男の家に雑用バイトでやってくる訳あり女の役です。その二階堂演じる女が、男を励ます意味で、キャミソール姿で一緒に入浴するシーンには興奮しました。その胸のデカさと谷間の深さは特筆ものです」

 二階堂は2011年の映画「ヒミズ」(園子温監督)でベネチア国際映画祭の最優秀新人賞にあたる賞を日本人で初めて受賞。弱冠19歳にしてすでに10本の映画に出演。海外でも評価の高い園子温監督をはじめ、とにかく映画関係者の評価が高いのも特徴だ。

「最近の女優というかタレントは事務所のいいなりで、ガードだけは堅い。CMを気にして脱ぐべき作品でも出し惜しみして女優としての本気度が感じられない。その点、二階堂は演じる上でのタブーがほとんどない。演技力は折り紙付きの上、ヌードも辞さない気構えは素晴らしく、監督や評論家といった映画業界人からの評価が高いのも納得。まさに『全身女優』と呼ぶべき存在でしょう」(前出の前田有一氏)

「全身女優」といえば昭和の名優、太地喜和子が思い浮かぶ。酒も男も演技も本能のおもむくままだった太地。来年以降も映画「私の男」「ほとりの朔子」「渇き。」など出演作が続々と公開される二階堂が太地の再来だとしたら……。日本の映画界はぐっと活気づく。

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