著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

昭和天皇自身にしか味わうことのなかった戦争終結への焦燥感

公開日: 更新日:
鹿児島県の霧島神宮を参拝した昭和天皇。その後ろは鈴木貫太郎侍従長(1935=昭和10=年11月16日)/(C)共同通信社

 官軍的手法や心理構造、そして賊軍的な手法について、近代史の史実を取り出して検証を続けているわけだが、太平洋戦争の開戦と敗戦の局面を見るとその両面がよく見える。さらにそのことを裏付けているのは、昭和天皇の姿勢である。昭和天皇の御代に入ってからは、近代日本は軍事が前面に出て突き進ん… 

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