糖尿病の人は「帯状疱疹」を発症しやすい…50歳以上は要注意

公開日: 更新日:

 糖尿病の人がなりやすい皮膚病といえば水虫が有名だが、このところ患者数の増加が目立つ「帯状疱疹」もそのひとつだ。糖尿病専門医で「しんクリニック」(東京・蒲田)院長の辛浩基氏に聞いた。

 ◇  ◇  ◇

「帯状疱疹は、顔や体の片側の皮膚にピリピリ、チクチクした痛みが起きた数日後に激痛を伴う赤い発疹が現れ、水ぶくれと共に帯状に広がる皮膚病です。体の片側に現れるのが特徴で、顔、頭、胸、腹部、背中、腰、股間などに発症することが多い」

 子供の頃にかかった水ぼうそうの原因ウイルスによって発症し、水ぼうそうが治った後もウイルスが脊髄に残り、本人の免疫が落ちた時に神経に沿って神経症状が出現する。

「日本人の多くは幼少期に水ぼうそうに罹患しているため、日本の成人の9割以上がこのウイルスを保有しています。心身ともに健康であればこのウイルスが活性化することはありませんが、加齢や疲労、ストレスなどで免疫が低下すると、免疫で抑えられなくなり、潜んでいたウイルスが活性化して発症するのです。そのため免疫が低下しやすい50歳以降は帯状疱疹が出やすいといわれています」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  2. 2

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  3. 3

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  4. 4

    ドジャース大谷の投手復帰またまた先送り…ローテ右腕がIL入り、いよいよ打線から外せなくなった

  5. 5

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  1. 6

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  2. 7

    進次郎農相の「500%」発言で抗議殺到、ついに声明文…“元凶”にされたコメ卸「木徳神糧」の困惑

  3. 8

    長嶋茂雄さんが立大時代の一茂氏にブチ切れた珍エピソード「なんだこれは。学生の分際で」

  4. 9

    (3)アニマル長嶋のホームスチール事件が広岡達朗「バッドぶん投げ&職務放棄」を引き起こした

  5. 10

    米スーパータワマンの構造的欠陥で新たな訴訟…開発グループ株20%を持つ三井物産が受ける余波