「痩せ」が糖尿病リスクを上げる…「スリムな体形であればいい」は間違い

公開日: 更新日:

「先進国の中で痩せた女性が最も多い国が日本。特に若い日本女性は痩せすぎている」

 こう指摘するのは、内閣府戦略的イノベーション創造プログラム「女性のボディイメージと健康改善のための研究開発」研究開発責任者の田村好史・順天堂大学国際教養学部教授だ。それらの問題を解決することを目的に発足した産官学チーム「マイウェルボディ協議会」の代表幹事も務める。話を聞いた。

 ◇  ◇  ◇

 田村教授によれば、20代の痩せ女性が一気に倍増したのが1980年代。BMI(体格指数)18.5未満が痩せとなるが、90年代以降は全体の20~25%を占めている。

 糖尿病専門医の田村教授が女性の痩せに着目したのは、痩せが糖尿病のリスクを上げるから。40歳から79歳の糖尿病でない日本人1万489人を対象にした研究では、BMI25以上の肥満の糖尿病発症リスクは女性で1.74倍、一方、BMI18.5未満の痩せの糖尿病発症リスクは1.93倍と、肥満を数値的に上回っている。しかし、その原因はわかっておらず、研究を始めた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か