初夏だからこそ気をつけたい糖尿病の熱中症…暑熱順化が不十分

公開日: 更新日:

 地球温暖化のせいか、年々暑くなるのが早くなっていると感じる人も多いのではないか。今年も4月15日に新潟県三条市の最高気温が4月としては観測史上1位となる32.5度を記録。本州としては今年初めて気温が30度以上の真夏日となった。その後、全国各地で真夏日が観測されるようになっているが、気温が30度を超えると熱中症で救急搬送される人が増えてくる。糖尿病の人はとくに気をつけたい。糖尿病専門医で「しんクリニック」(東京都大田区蒲田)の辛浩基院長に話を聞いた。

 ◇  ◇  ◇ 

「そもそも5月は健康な人でも暑熱順化が完成されておらず、熱中症になりやすい。糖尿病の人は健康な人よりもさらに熱中症になりやすい。初夏で過ごしやすい気候とはいえ、汗をかくなど体内から水分は絶えず失われているので、糖尿病の人は熱中症には十分気をつけなければなりません」

 暑熱順化とは、体を暑さに慣れさせることをいい、具体的には汗をかける体にすることを指す。

「人は体内の熱を汗として体外に放出することで体温調節を行っていますが、汗をかく機会が少ない冬から春先にかけては汗を出す汗腺機能が低下していてうまく汗をかくことができません。急に真夏の暑さに襲われる5月ごろから、体が順応できずに熱中症になる人が増えてくるのです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?