イヤホン難聴でインスリン注射に、耳の治療で血糖値が急上昇…糖尿病とその予備軍は要注意

公開日: 更新日:

 街中でイヤホン姿の人を見ることが多くなった。「ストレス解消で好きな音楽を聴くため」「動画やテレビの配信を見るため」「スマホでの会話のため」など理由はさまざま。問題は、そのせいで「難聴」になる人が増えていて、その治療のために糖尿病が悪化するケースが目立つという。どういうことか? 糖尿病専門医で「しんクリニック」(東京・大田区蒲田)の辛浩基院長に話を聞いた。

 ◇  ◇  ◇

「最近、30~50代の比較的若い世代の血糖値が急に悪化して、インスリン注射が必要となるケースが目立ちます。調べてみると、イヤホンの長時間使用で突然難聴になり、治療していることが原因のひとつでした。その治療が糖尿病を悪化させているケースがあるようです」

 40代会社員のAさんは在宅勤務で、仕事場はもっぱら自宅か自宅近くの喫茶店。上司や部下との打ち合わせはスマホやパソコンで、イヤホンやヘッドホンは欠かせない。そんなAさんは突然、耳が詰まった感じがして聞こえにくくなった。鼻をつまみ息抜きしたが、戻らない。近くの耳鼻科で診てもらったところ、突発性難聴と診断された。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々