著者のコラム一覧
坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

持病があってハッピー!定期検査で病気知らず健康で長生き

公開日: 更新日:

 糖尿病歴20年になる67歳の男性Aさんは、現在1カ月に1度、自宅近くにあるクリニックを受診しています。定年退職前は勤務先に近いクリニックを、1カ月から1カ月半に1度は必ず受診していました。

 多忙な現役時代、定期的な受診を可能にできたのは、クリニックの受診日を「大切な体のメンテナンス日」と捉えていたからです。

 継続して通いやすい立地や診療時間のクリニックを選び、「行ける時には行く」では目の前にある仕事のスケジュールを優先してしまうからと、事前にカレンダーに受診日を書き込むようにしていました。急な仕事で行けなくなれば、すぐに新たな受診日を決めたそうです。

 そのようにしたのは、Aさんの父親も糖尿病だったことと関係があります。合併症の腎機能障害に至ってしまい、人工透析で大変な思いをされていたとか。その姿を見ていたので、自身が糖尿病と診断された時、とにかく合併症にならないようにしよう、血糖コントロールを良好に保とうと、決めたそうです。

 定期的に検査を受けていますから、ほかの病気のチェックも併せてできます。1カ月に1度、医師や看護師と顔を合わせていれば、「自分のことをよく知ってくれている」という気安さから、受診のついでにちょっとした体の不調も気軽に相談しやすい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?