著者のコラム一覧
坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

糖尿病患者の新型コロナ 感染のしやすさと重症化のしやすさ

公開日: 更新日:

 糖尿病の人は、さまざまな感染症で受診や入院するリスクが高いことはよく知られています。特に血糖コントロールが不良の場合(HbA1c8%以上)は感染症が重症化しやすく、肺炎で入院した患者さんが高血糖だと、死亡リスクが高くなるとの報告もあります。

 では、糖尿病の人の新型コロナへの感染のしやすさはどうでしょうか?

 日本糖尿病学会では、ホームページで「糖尿病と新型コロナウイルス感染症に関するQ&A」を6月26日に掲載しています。

「糖尿病は新型コロナウイルスの感染リスクに影響するか?」という問いに対し、「米国糖尿病学会の見解では、まだ十分なデータがない」「患者数が300人に満たない中国からの報告では、コロナ患者における糖尿病の有病率は、一般人口の糖尿病有病率より高いものもあるが、対象患者数が1000人を超える規模では一般人口の糖尿病有病率よりむしろ低いものが多くなる傾向がある」などとし、はっきりとした回答はしていません。

 最近分かってきたことでは、「糖尿病があってもコロナに感染しやすいとは言えない」ということです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  3. 3

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    やす子の毒舌芸またもや炎上のナゼ…「だからデビューできない」執拗な“イジり”に猪狩蒼弥のファン激怒

  1. 6

    羽鳥慎一アナが「好きな男性アナランキング2025」首位陥落で3位に…1強時代からピークアウトの業界評

  2. 7

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 8

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  4. 9

    渡部建「多目的トイレ不倫」謝罪会見から5年でも続く「許してもらえないキャラ」…脱皮のタイミングは佐々木希が握る

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」