著者のコラム一覧
坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

7時間睡眠になったら糖質や甘いものが欲しくなくなった

公開日: 更新日:

 千葉県在住の40代男性は、都内の職場まで片道1時間半かけて通勤していました。3月末以降在宅勤務が主になり、大きく変わったのは睡眠時間です。平日は4~5時間しか眠れなかったのが、今では最低でも7時間の睡眠時間を確保できるようになり、慢性的な睡眠不足から解消されました。

「日中眠気を感じないので、仕事の効率がよくなりました。また、不思議と、糖質を前ほどは欲しなくなりました」(40代男性)

 1日に3~4本飲んでいた甘い缶コーヒーを欲しくなくなり、何か飲むなら水やお茶。活動量が減っているので大幅に体重減とはまだなっていないものの、ゆるゆると体重は落ちていて、ベルトの穴がこの5カ月で2つ小さくなりました。

 この40代男性が痩せたのは、睡眠不足が解消されたことと大いに関係があると考えられます。というのも、睡眠時間が食事の内容や生活習慣病に関係していることは、複数の研究で証明されているからです。

 英国のキングス・カレッジ・ロンドンが1日の睡眠時間が7時間未満の18~64歳の男女21人を対象に、睡眠改善のためのコンサルティングを行いました。それによって平均して就寝時間が1時間早まり、睡眠時間が30分増え、86%で睡眠時間が改善。睡眠時間が改善した人では食行動の変化もみられ、1日の糖質の摂取量が平均9・6グラム減少しました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景