著者のコラム一覧
坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

旅行もできず外食もできず…たまるストレスどう解消する?

公開日: 更新日:

「Go To キャンペーン」が先週22日から始まりました。しかしコロナの感染拡大を心配して、「旅行はしばらくできない」とあきらめモードの方が少なくないように思います。東京都在住者においては、キャンペーンの対象から外れていることもあり、旅行はおろか、「(東京以外に住む)子どもや孫に当分会えない」「一年に一度の楽しみだった祖先のお墓参りができない」とがっかりした声をよく聞きます。

 心配なのが、糖尿病、高血圧など慢性疾患を持っている方のストレスコントロールです。私の患者さんでもこの2~3週間でメンタル面に不安を持ち、体調を崩した方が増えました。主に60~70代で、これまでは定期的にご家族、友人たちと旅行や食事に出掛けていたのですが、次々予定がキャンセルとなり、楽しみがなくなってしまったのが原因です。

 やりたいことができないと、だれしもストレスがたまります。すると交感神経が優位になり、血糖を上昇させるグルカゴン、アドレナリン、甲状腺ホルモンなどが活性化して、血糖値が上昇しやすくなるのです。ストレスは、ストレスホルモンとも呼ばれるコルチゾールの分泌量も増加させ、やはり血糖値を上昇させます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」