GRAPHIC
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「京の暖簾と看板」竹本大亀著 渡部巌写真
人の顔にも例えられる暖簾や看板には、その店が積み重ねてきた歴史と、培ってきた風格がにじみ出る。本書は、老舗が軒を連ねる京都の街を彩る暖簾や看板を並べた写真集。 まずは料理屋。 宮中や宮家…
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「イラストで読む『芸術家列伝』 ボッティチェリとリッピ」古山浩一イラスト、古玉かりほ編、柾谷美奈訳
教科書でもおなじみのあの名画「ヴィーナスの誕生」の作者であるサンドロ・ボッティチェリと、彼の最初の師匠フィリッポ・リッピの人生をその作品とともに紹介するアートブック。ミケランジェロと師弟関係にあった…
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「流転 緑の廃墟」中筋純著
廃墟という言葉から連想されるのは、人間に見捨てられ、かつてそこにあったはずの人々のざわめきや温度を失ったモノトーンのような景色だ。しかし、本書に登場する廃墟は人間たちの気配が歳月を経て脱色され、自然…
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「プレシャスブルー」NHK取材班
フリーダイバーの二木あいさんと海の主・マッコウクジラの「出会い」と「交流」を追ったフォト・ドキュメント。 これまで、フリーダイビング(素潜り)ならではの近さで魚やアシカ、カメなど海に生きる生…
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「カフカの『城』他三篇」森泉岳士著
表題作をはじめ、漱石の「こころ」(先生と私)、ポーの「盗まれた手紙」、ドストエフスキーの「鰐」という不朽の名作4作をコミック化した大判作品集。名だたる文豪たちの絢爛たる文章を凝縮して、さらにエッセン…
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薄れかけていた反核への思いを編む
「核なき世界」を希求するメッセージ&フォトブック。 広島と長崎に原子爆弾が落とされてから66年後、福島第1原子力発電所事故が発生。ヒロシマ、ナガサキに続き、福島もフクシマになった。作家の重松清…
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「火星-最新画像で見る『赤い惑星』のすべて」ジャイルズ・スパロウ著 日暮雅通訳
裸眼で見える5つの惑星の中でも、赤く輝く火星は、有史以前から人類にとって特別な存在だった。古代メソポタミアの占星術師たちは、その赤い色から戦と疫病の神ネルガルに、古代ギリシャでは軍神アレスに結びつけ…
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「第2次世界大戦 作戦マップ」マイケル・スウィフトほか著、福田希之ほか訳
世界史の転換点となった第2次世界大戦のヨーロッパ戦線で実際に使用された作戦地図を編んだ大判ビジュアル史料。 1939年9月3日、ポーランドに侵攻したドイツに、イギリスとフランスが宣戦布告し、…
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「洋楽日本盤のレコード・デザイン」植村和紀著
ダウンロードによる音楽配信が当たり前の世代には、「ジャケ買い」なる言葉は死語どころか、もはやその意味さえも通じないかもしれない。ところが、ここ数年、アナログレコード復活の動きがにぎやかだという。本来…
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「ボブ・マーリー よみがえるレゲエ・レジェンド」菅原光博、藤田正著
かつて「神」とまで言われたレゲエ・ミュージシャン、ボブ・マーリーが生まれて今年で70年。1981年、がんでわずか36歳という若さで早世した彼の生涯を、1979年に行った最初で最後の日本公演の記録を中…
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「できる男は不倫する 本革の手帳」松岡宏行・著 高橋潤・絵
刺激的な書名にそそられてページを開くと、アメコミ風のタッチで描かれた巨乳美人と昭和からワープしてきたような小太りハゲ親父のセックスシーンが目に飛び込んでくる。読み進めると、オヤジはどうやら会社で「ブ…
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「メガ! 巨大技術の現場へ、ゴー」成毛眞著
「こんな時代だからこそ、デッカいもの、見ようぜ!」を合言葉に、日常生活ではちょっとお目にかかれない巨大技術の現場を訪ね歩いたルポ。 まずは先日、全線開通した「首都高速中央環状線」。工事中だった…
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「木村伊兵衛のパリ」木村伊兵衛著 田沼武能監修
その名を冠した賞で有名な写真界の巨星・木村伊兵衛(1901~74年)がパリを撮影した大型写真集(2006年刊)のポケット版。一般人の海外旅行が許可されていなかった1954年とその翌年にパリを訪ねた折…
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「絶対に行けない世界の非公開区域99」ダニエル・スミス著、小野智子、片山美佳子訳
「ガザの地下トンネルから女王の寝室まで」のサブタイトルが示す通り、選ばれたごくわずかしか立ち入りを許されていない、もしくは何人たりとも許されない非公開の公共の場所を、写真や地図などで案内してくれる面白…
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「英国の幽霊伝説」シャーン・エヴァンズ著、村上リコ監修、田口未和訳
英国のナショナル・トラストが管理する膨大な保護資産にまつわる幽霊物語を集めたフォト・ストーリー集。 ある調査によると、英国人の4割以上が幽霊や亡霊、その他の超自然的な存在を信じ、スコットラン…
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「電車でめぐる富士山の旅」甲斐みのり著
今や世界の宝となった富士山。山頂まで登る人は、年間30万人、5合目までは400万人、そして山麓一帯には3000万人以上もの人が訪れる人気の観光スポットだ。 本書は、富士山の登山口へのアプロー…
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「世界でいちばん美しい洞窟、魅惑の石窟」MdN編集部編
世界各地の洞窟を紹介するビジュアル・ガイドブック。 一口に洞窟といっても、フランスの「サン・マルセル洞窟」のように内部に棚田の畔のような石(リムストーン)が多く発達し、田園さながらの景観をつ…
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「広重『名所江戸百景』の旅」安村敏信監修
歌川広重の遺作にして最高傑作として知られ、かのゴッホやモネら西洋の巨匠たちにも影響を与えた「名所江戸百景」全119作品を解説したアートムック。 浮世絵は、地方の人が江戸土産として買うもので、…
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「鉄道黄金時代1970's」二村高史著
新幹線が岡山、博多へと延び、都市圏や幹線では新型特急が次々と登場する一方で、1000両以上残っていた蒸気機関車が現役を退いていった1970年代は、日本の鉄道が大きな曲がり角を迎えた時代だという。 …
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「放浪の聖画家ピロスマニ」はらだたけひで著
ピロスマニ、本名ニコロズ・ピロスマナシュヴィリは、19世紀半ばから20世紀初頭にかけて生きたグルジアの画家。その名は知らなくとも、あの名曲「百万本のバラ」で歌われた画家のモデルと聞けば、思い当たる人…