「ビジュアル版 日本の妖怪百科」岩井宏實監修

公開日: 更新日:

 古くから日本人に恐れられ、そして親しまれてきた妖怪たちを、各地に残る言い伝えや妖怪画とともに紹介するアートブック。

 常に自然と向き合いながら暮らさなければならなかった先人たちは、自分たちの力ではどうにもならない自然の力に畏怖の念を抱き、自然が引き起こす不思議な出来事や現象を「妖怪」としてきた。時代が進み、そうした現象や出来事を科学的に説明できるようになっても、妖怪は人々の生活に溶け込み、親しまれてきた。昭和30年代から始まったブームは、「ゲゲゲの鬼太郎」などのヒットを経て、「妖怪ウォッチ」へと、媒体を変えながらも衰えることはない。

 本書では、お馴染みの妖怪界のスターが続々と登場する。トップを飾るのは、日本の妖怪の代表ともいえる「鬼」だ。古代から物語や伝統芸能にもよく登場する鬼は、妖怪の中でも一番凶暴で恐ろしい姿をしていて、日本人の心の中に大きな位置を占めてきた。

 平安時代の「日本霊異記」に登場する嫁を食べてしまう婿の姿をした鬼や「大江山の酒呑童子」など、さまざまな鬼の物語や伝承を紹介。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束