「作家の珈琲」コロナ・ブックス編集部著

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 作家と彼らが愛したコーヒーとの関係にスポットライトを当てたビジュアルブック。

 冒頭に登場するのは「鬼平犯科帳」シリーズなどで絶大な人気を博し、食通としても知られる池波正太郎。江戸の食文化に通じていた氏は、意外にも食後に必ず飲むほどのコーヒー好き。当時は珍しかった「水出しコーヒー」を味わった定宿の山の上ホテルのコーヒーパーラーや、ホテル近くの「古瀬戸珈琲店」、そして京都の「イノダコーヒ」など、その他作家の行きつけの45店や、作家本人の筆によるコーヒーにまつわる文章、そして生前のエピソードなどを写真と共に紹介していく。

 92歳で天寿を全うした安岡章太郎は長女の治子さんの寄稿によると、年を取るにつれて1日に100本近く吸っていたというたばこをはじめ、嗜好品はどれもやめてしまったのに、コーヒーだけは「寝る前に飲むと、ゆっくり休める」と言って最晩年まで楽しみ、家の中にいつもコーヒーの香りが漂うほどだったという。

 イラストレーターの安西水丸は、コーヒーの味や飲み方だけでなく、カップにもこだわった。

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