「写真で楽しむ究極のまちがい探し」マシュー・ローウィング編、ダニー・ボールドウィン制作、斎藤静代訳

公開日: 更新日:

 地平線まで宝石をちりばめたように光り輝くニューヨークの摩天楼の夜景、無数の歯車が重なり合う古びた時計の中身のアップ、リオデジャネイロの丘の斜面を埋め尽くしたスラム街、そしてお馴染みの渋谷のスクランブル交差点。

 どれも考えられた構図と高度な撮影技術で極上の写真作品に仕上がっているのだが、写真集にしては写真の選択に脈絡がなく、おまけに左右見開きに同じ風景が並んでいる。書名を知らずに手に取ったら首をかしげていたことだろう。

 本書は、「間違い探しクイズ」をイラストではなく、写真でやってしまおうという試み。

 それも、通常はちょっとした隙間時間に楽しむためのものとして5カ所くらいの間違いを探すのが定番だが、何と写真1枚に50カ所の間違いがあるのだ。概要が分かったところでもう一度、冒頭の風景を頭に思い描いて欲しい。摩天楼にそびえるさまざまな高層ビルの無数の窓のそれぞれの明暗や、どれ一つ同じものがなく規則性もなく並んだスラム街の家々、そして渋谷のスクランブル交差点を行き交う人々などを一つ一つ見比べ、目を凝らし、その違いを見つけていかなければならないのだ。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    《タニマチの同伴女性の太ももを触ったバカ》を2発殴打…元横綱照ノ富士に大甘処分のウラ側

  2. 2

    日本ハムは「自前球場」で過去最高益!潤沢資金で球界ワーストの“渋チン球団”から大変貌

  3. 3

    高市首相が天皇皇后のお望みに背を向けてまで「愛子天皇待望論」に反対する内情

  4. 4

    年内休養の小泉今日子に「思想強すぎ」のヤジ相次ぐもファンは平静 武道館での“憲法9条騒動”も通常運転の範囲内

  5. 5

    新庄監督にガッカリ…敗戦後の「看過できない発言」に、日本ハム低迷の一因がわかる気がした

  1. 6

    『SHOGUN 将軍』シーズン2撮影中の榎木孝明さん「世界的な時代劇映画のプロデュースに関わりたい」

  2. 7

    横綱・豊昇龍が味わう「屈辱の極み」…大の里・安青錦休場の5月場所すら期待されないトホホ

  3. 8

    和久田麻由子アナがかわいそう…元NHKエースアナを次々使い潰す日テレの困った“体質”

  4. 9

    あの細木数子をメロメロにさせて手玉に…キックボクサー魔裟斗のシタタカさ

  5. 10

    細木数子と闘った作家・溝口敦氏は『地獄に堕ちるわよ』をどう見たか? “女ヤクザ”の手口と正体