認知症の親と旅行する際に気を付けるべきポイントは?…準備しておくこと

公開日: 更新日:

 認知症を発症した親と一緒に旅行に行きたい──。そう考えるご家族の方は多いのではないでしょうか。認知症が軽度の方であれば旅行に来たと認識でき、かつ発症前から旅行が趣味であれば、よい気晴らしになるでしょう。

 一方で、認知症が中等度以上の場合には、記憶力の低下から旅行に来ていることを忘れて、「自分は今どこにいるのか」「なぜここにいるのか」が分からなくなり混乱を起こしやすい。認知症の方は環境の変化に敏感になる特徴があるので、特に旅行など生活全体が普段と全く異なると、さらなる混乱を起こしやすくなります。家族で旅行に行く際、「認知症の親を自宅にひとり残しておくわけにはいかない」と、一緒に出かけるケースは少なくありません。その場合は注意が必要です。

 実際、家族と旅行に行った認知症の方は、「旅館のチェックインの手続きをしてくるから部屋で少し待っていてね」と伝えられ、「分かった」と返事をしたものの、いざ家族が目の前から見えなくなると混乱し、なぜ自分が知らない場所にいるのか分からなくなって、家に帰ろうと旅館の外に出て行ってしまいました。幸い、すぐに気付いた家族が見つけて大事には至りませんでしたが、家族も気が抜けません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  2. 2

    横浜高では「100試合に1回」のプレーまで練習させてきた。たとえば…

  3. 3

    健大高崎158キロ右腕・石垣元気にスカウトはヤキモキ「無理して故障が一番怖い」

  4. 4

    中居正広氏「秘匿情報流出」への疑念と“ヤリモク飲み会”のおごり…通知書を巡りAさんと衝突か

  5. 5

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  1. 6

    前代未聞! 広陵途中辞退の根底に「甲子園至上主義」…それを助長するNHK、朝日、毎日の罪

  2. 7

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  3. 8

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  4. 9

    あいみょんもタトゥー発覚で炎上中、元欅坂46の長濱ねるも…日本人が受け入れられない理由

  5. 10

    あいみょん「タモリ倶楽部」“ラブホ特集”に登場の衝撃 飾らない本音に男性メロメロ!