著者のコラム一覧
西内義雄医療・保健ジャーナリスト

医療・保健ジャーナリスト。強みは各地に顔見知りの保健師がいること。両親&義両親の介護・看取りを経験。

高齢者をターゲットにした悪徳商法に気を付けよう

公開日: 更新日:

 悪徳商法の勧誘は今も昔も全国各地で行われている。高齢者を対象にしたもので近年増えているのが「催眠商法(SF商法)」だ。

 催眠商法とは、さまざまな手段で消費者の判断を誤らせて販売する手口のこと。こんなケースがよくある。まずは、健康相談や特売品チラシ、口コミで地域の人を集める。そこでは日用品をタダ同然で配るなどして場を盛り上げる。同時に用意していた健康機器を無料で試すよう促し「これを続けたことで〇〇が改善した人がいる」などと言葉巧みに宣伝する。

 体験してみると微弱な電気刺激や温かみを感じるため、体に良さそうな気がしてくる。「もしよかったらお友達を誘ってまた体験に来てくださいね」などとエサをまき、会場が顔見知りで盛り上がるようになると「この健康機器をお安く販売できます」と本題に入るのがよくある手段だ。

 そのお値段たるや数十万円~。繰り返しの勧誘により数百万円以上契約していた例があると、行政や国民生活センターがはるか昔から警鐘を鳴らしている。それでもだまされる人が後を絶たない。「病院で治らなかった症状が治ったという人がいたと聞いた」「もし効果がなかったら買い戻しますと約束してくれた」などの話につい信じてしまうためだ。だまされたことに気付かないままの人もいるという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃