【みまもりホットライン】電気ポットの使用履歴を1日3回メールで通知

公開日: 更新日:

「みまもりホットライン」は、電気ポットを利用した見守りサービスだ。今年で24年を迎える。サービス開始時、同様の商品は世界に類を見なかった。開発のきっかけになったのは、1996年に起きた事件だった。

「池袋の自宅で高齢の親子2人が死後1カ月経って見つかったのです。そのことにショックを受けた地元のあるお医者さんから、弊社に日用品を使って高齢者を見守れる仕組みが作れないかってご相談を受けたことがきっかけでした」(「象印マホービン」シニアアドバイザーの樋川潤さん)

 だが、社内では反対の声がほとんどだった。

「インターネットと魔法瓶を融合させるIoTなんて無理だろうと。でもインターネットと家電が融合する時代が必ずくるからぜひやっておくべきだし、自社商品を通して社会に貢献できる大きなチャンスだって、あるひとりの幹部の後押しで開発が始まりました」

 ちなみにその幹部は現在同社の社長。ただ当時、インターネット回線が電話回線で通信速度が遅かった。暗礁に乗り上げた2000年、そのタイミングでNTTドコモ関西から携帯電話が発表された。一気に通信環境が改善され、開発に拍車がかかった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か