【みまもりホットライン】電気ポットの使用履歴を1日3回メールで通知

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「みまもりホットライン」は、電気ポットを利用した見守りサービスだ。今年で24年を迎える。サービス開始時、同様の商品は世界に類を見なかった。開発のきっかけになったのは、1996年に起きた事件だった。

「池袋の自宅で高齢の親子2人が死後1カ月経って見つかったのです。そのことにショックを受けた地元のあるお医者さんから、弊社に日用品を使って高齢者を見守れる仕組みが作れないかってご相談を受けたことがきっかけでした」(「象印マホービン」シニアアドバイザーの樋川潤さん)

 だが、社内では反対の声がほとんどだった。

「インターネットと魔法瓶を融合させるIoTなんて無理だろうと。でもインターネットと家電が融合する時代が必ずくるからぜひやっておくべきだし、自社商品を通して社会に貢献できる大きなチャンスだって、あるひとりの幹部の後押しで開発が始まりました」

 ちなみにその幹部は現在同社の社長。ただ当時、インターネット回線が電話回線で通信速度が遅かった。暗礁に乗り上げた2000年、そのタイミングでNTTドコモ関西から携帯電話が発表された。一気に通信環境が改善され、開発に拍車がかかった。

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