著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

(7)「家に戻りたい」を叶える在宅・在施設看取りがさらに増える

公開日: 更新日:

 最近の医療のキーワードのひとつに「在宅・在施設」があります。前世紀なら、自力で日常生活が難しくなった高齢患者は、いわゆる「老人病院」に最期まで入院、というケースがよくありました。

 しかし現在は、慢性期の高齢患者はできるだけ長く自宅や介護施設で過ごしてもらうのが普通になってきています。またそのための訪問医療や訪問看護の体制が、全国で整えられつつあります。後期高齢者医療保険と介護保険をうまく組み合わせることで、比較的少ない負担で、自宅や施設での療養ができるようになっているのです。

 こうした変化の裏には、逼迫する医療財政を少しでも緩和したいという政府の思惑があります。在宅・在施設のほうが、医療費がかなり少なくて済むからです。また病院側としても、慢性期の高齢患者はあまりウェルカムではありません。病院としてやれることが少ないからです。

 しかし最大の要因は「住み慣れた自宅に戻りたい」という患者側の要望が強まったこと。いくら病気と言えども、ほとんどプライバシーのない病院で過ごすのは苦痛ですし、好きなものも自由に食べることができません。しかし自宅なら、体が許す限り、自由に暮らすことができます。また自宅が無理でも、病院よりも住みやすい介護施設が増えてきています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    《タニマチの同伴女性の太ももを触ったバカ》を2発殴打…元横綱照ノ富士に大甘処分のウラ側

  2. 2

    日本ハムは「自前球場」で過去最高益!潤沢資金で球界ワーストの“渋チン球団”から大変貌

  3. 3

    高市首相が天皇皇后のお望みに背を向けてまで「愛子天皇待望論」に反対する内情

  4. 4

    年内休養の小泉今日子に「思想強すぎ」のヤジ相次ぐもファンは平静 武道館での“憲法9条騒動”も通常運転の範囲内

  5. 5

    新庄監督にガッカリ…敗戦後の「看過できない発言」に、日本ハム低迷の一因がわかる気がした

  1. 6

    『SHOGUN 将軍』シーズン2撮影中の榎木孝明さん「世界的な時代劇映画のプロデュースに関わりたい」

  2. 7

    横綱・豊昇龍が味わう「屈辱の極み」…大の里・安青錦休場の5月場所すら期待されないトホホ

  3. 8

    和久田麻由子アナがかわいそう…元NHKエースアナを次々使い潰す日テレの困った“体質”

  4. 9

    あの細木数子をメロメロにさせて手玉に…キックボクサー魔裟斗のシタタカさ

  5. 10

    細木数子と闘った作家・溝口敦氏は『地獄に堕ちるわよ』をどう見たか? “女ヤクザ”の手口と正体