独居の親の「セルフネグレクト」を疑うポイントは?

公開日: 更新日:

 近年、独居の高齢者で問題になりつつあるのが「セルフネグレクト」です。これは病気や不慮の出来事がきっかけで、食事や入浴、医療機関の受診など、本来、生活する上で行うべき行為をしない、あるいは行えず心身の安全や健康が脅かされている状態のこと。「自己放任」や「自己放棄」とも訳され、内閣府の委託調査によれば、セルフネグレクト状態に陥っている高齢者の割合は、2010年の段階で約1万1000人と報告されています。

 セルフネグレクトの特徴として挙げられやすいのが「ゴミ屋敷」です。認知機能の低下で日常生活上における動作の手順が分からなくなると、掃除や片付けができなくなり、ゴミを部屋にため込むようになります。また認知症の進行に伴い失禁の頻度が増えたとしても、排泄物で汚れた下着や寝具、床の後始末が十分にできず、部屋中に悪臭が漂いやすい。ほかにも「ペットの多頭飼育(放し飼い)」によって動物のフンやエサが部屋に散乱して異臭や害虫が発生すれば、本人が暮らす家にとどまらず、隣家にまで悪影響を及ぼします。しかし、すでにセルフネグレクト状態に陥っている人は自ら生活環境を改善する気力がなく、周囲に助けを求めるケースは非常にまれであることから、近隣住民からの通報があるまで発見されにくいのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市首相の沖縄「慰霊の日」追悼スピーチは99%安倍元首相のコピペ…唯一の違いは旧日本軍の神聖化

  2. 2

    福岡ローカル「西鉄」が"本業"以外で大躍進のワケ 国際物流事業は国内4位でコロナ禍の営業収益は12%増

  3. 3

    高市首相の“恥”行動が海外に飛び火! 英タイムスがG7外交をディスり、英FTは国内財界との没交渉ぶりを暴露

  4. 4

    歌手・小椋佳さん「たばこの煙が悩みを解いてくれた」…82歳の今も週1でコンサート

  5. 5

    西武が交流戦初Vも…ワガママエース今井達也の放出こそが“最大の補強”だった説

  1. 6

    AKB峯岸みなみの“丸刈り写真” 世界中で相次ぐ目撃情報の謎

  2. 7

    【高校野球怪情報】沖縄尚学・末吉良丞“プロ回避”に現実味…左肘不安で浮上する「東都の名門」の影

  3. 8

    『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』オールキャリアを代表する傑作のトリセツに注意セヨ

  4. 9

    『グッド・デイ・サンシャイン』一筋縄ではいかないヘンテコこそが中期のすべて

  5. 10

    東京ビートルズの番組が、ビートルズ来日から60年後となる日に放送決定