青学大の3連覇を阻むのはどこか テレビ中継解説務める元早大監督・渡辺康幸氏が徹底解剖
青山学院大は前回、10時間41分19秒の大会新記録で2年連続8度目の総合優勝を果たした。その前年の第100回大会でマークしたそれまでの大会記録を6秒更新する驚異的なタイムだった。
青学大の3連覇がかかる第102回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)。2年ぶりに全日本大学駅伝を制覇した駒沢大が、それを阻止するか。
昨年、学生駅伝3冠に届かなかった国学院大の初優勝はあるか。優勝13回で前回4位と復権を狙う早稲田大の見せ場はあるか。2010年度に母校の監督として「3冠」を成し遂げ、今回もテレビ中継の1号車で解説を務める早大OBの渡辺康幸氏(52=住友電工陸上部監督)が優勝争いと見どころを語った。
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まず、優勝候補は青学大を筆頭に5校を挙げます。15年に初優勝してから8度の箱根制覇を成し遂げている青学大はチーム内の競争が激しく、べストメンバーで挑む原監督は、1区から10区まで20キロを超える長距離戦の勝ち方を知っています。選手層も厚く、1人や2人の主力が欠けても戦力の大幅なダウンはありません。
大黒柱は2月の大阪マラソン6位の黒田朝日(4年)。2区の黒田でレースの主導権を握れば3連覇は見えてきます。
対抗1番手は、22年度に史上5校目の学生駅伝3冠を達成した駒大です。今年、スピードランナーを揃えて全日本大学駅伝に優勝。主力は4年の佐藤圭汰に、おそらく特殊区間の5区、6区を走る山川拓馬(4年)と伊藤蒼唯(4年)、そして帰山侑大(4年)。
選手層が厚く、個々のレベルが非常に高く、王座奪還を狙います。
国学院大はエースの平林清澄が卒業した穴を心配する声もありますが、選手層は前回以上。上原琉翔(4年)、青木瑠郁(4年)、野中恒亨(3年)といった主力の走りに注目です。


















