またフランス忖度?陸上400mリレー日本快挙のウラで「2つの疑惑」…柔道だけじゃないモヤモヤ

公開日: 更新日:

【パリ五輪】陸上男子400メートルリレー

 日本時間8日の陸上男子400mリレー予選で日本が7大会連続8度目の決勝進出を果たした。予選1組目で走ったサニブラウン、柳田大輝、桐生祥秀、上山紘輝の日本は38秒06のタイムで4着。自動的に決勝に進める3着以内は逃したが、タイム順で進出を決めた。

 その裏で非難の声が噴出しているのが、予選2組目の2位で決勝進出を決めたフランスへの“忖度疑惑”だ。

 1組目6位のオーストラリアまでが38秒20以内の時計をマークするハイレベルな争いとなった1組目とは対照的に、フランスが入った2組目は1位の中国ですら38秒24。これは、1組目7位で38秒20のナイジェリアより遅く、フランスの38秒34は、1組目なら8位のタイムに相当する。余りに力量差が偏った組み分けに、《フランスを決勝に進めるためだと思われても仕方がない》との声が出ているのだが、“忖度疑惑”はこれで終わりではなかった。

 レース後に発表された日本時間10日に行われる決勝(米国、南ア、英国、日本、イタリア、中国、フランス、カナダ=予選タイム順)のスタートリストで、フランスが6レーンに入ったのだ。決勝のレーン分けは予選の上位国が中央付近を走るのが普通だ。実際、37秒47の予選最速タイムで走った米国は5レーン、南アフリカが7レーン、英国が4レーンに入ったが、2組目1位の中国は8レーンで、地元のフランスより外になったのだ。ちなみに、日本は3レーンに決まった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態