著者のコラム一覧
武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

スポーツ界に時代錯誤の事案が多発する根本原因…新聞社後援イベントは限界と危うさを孕んでいる

公開日: 更新日:

 出雲駅伝が終わり、今週末には箱根駅伝の予選会が行われる。

「明治期におけるスポーツジャーナリズムの一断面」(渡辺勇一=広島経済大学論文集)を読みながら思い出したことがあった。1898(明治31)年の東京発行の新聞では「萬朝報」が一番売れていたそうだ。マラソンの祖とされる金栗四三は、箱根駅伝を始めるにあたり日記にこう書いている。

「萬朝報にでも持って行こうかと思う」

 よろずちょうほう……ちょっとふざけた社名だが、実際に箱根駅伝を後援したのは報知新聞(旧)で、報知は戦後になって読売新聞に吸収され、現在は読売新聞と関東学連の共催である。

 日本の新聞は日清・日露戦争期に急速に需要が高まった。新聞は戦争になると売れたのだ。終戦後に熱が引き、各紙は読者獲得にさまざまなイベントを企画した。各種の博覧会、囲碁将棋、スポーツ……。大阪毎日の全国中学庭球大会(1908=明治41年~)、大阪朝日の全国中学優勝野球大会(1915=大正4年~)、そして箱根駅伝が報知新聞の協力を得てスタートしたのは1920=大正9年だった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    萩本欽一〈47〉気仙沼ちゃんは民宿4軒経営の大女将に 説教してテレビで夫を募集させた甲斐があった

  2. 2

    阿部慎之助にした「今ならパワハラで即クビ」の指導&落合博満から学んだ仰天トレーニング

  3. 3

    モグライダーともしげが埼玉の中高一貫ミッションスクール聖望学園で打ち込んだアメフト《26年夏番外編》

  4. 4

    千葉秋季大会開幕も専大松戸が「来春センバツを狙う」と宣言できない切実なチーム事情

  5. 5

    萩本欽一〈46〉斉藤清六が泣きながら持ってきた1000万円、追い返そうと思って貯金額を聞いたら驚いた

  1. 6

    広島4番栗原に敵将・落合監督は「四球でいい」と助言を…

  2. 7

    timelesz猪俣周杜「傷害容疑で逮捕」に“ダブルでガッカリ“…ファンの計り知れない失望

  3. 8

    菊池風磨はジャニー喜多川氏の“推薦”もあって慶大総合政策学部に進学 仕事の合間に1日10時間の猛勉強

  4. 9

    萩本欽一〈45〉斉藤清六を全国区にした誰も知らない裏話 “弟子入りNG”から評価を一転させたんです

  5. 10

    4度結婚した宇野千代の“不倫”をNHK朝ドラ「ブラッサム」はどう描く?「カーネーション」は真正面から