村竹ラシッド 不完全燃焼でも「世界から一番遠い種目」で日本人初のファイナリストの快挙

公開日: 更新日:

【パリ五輪】陸上男子110メートル障害

 ついに厚い壁を崩した。

 2022年世界選手権代表の村竹ラシッド(22)が日本勢初となる決勝進出を決めた。

 準決勝は各組上位2人、そのほかのタイム上位2人が決勝に進む。1組目に走った村竹は、10台あるハードルにほとんど脚が触れ、3台を倒し、ゴール前ではバランスを崩しながら13秒26の4着でフィニッシュ。着順での決勝行きは逃したが、タイムで上位8位に入りファイナリストになった。

「(決勝進出が決まって)一瞬、泣きそうになった。着順で決めたかったのが正直なところ。出遅れて3台目から加速しようと思ったが、ハードルに当たり思うように立て直せなかった。決勝は空回りせず、メダルを取りにいく走りをしたい」(村竹)

 村竹は東京五輪の選考を兼ねた21年の日本選手権の予選で参加標準記録を突破しながら、決勝でまさかのフライング失格。代表入りを逃すと、22年世界選手権は予選敗退。昨年の同大会は左太ももの故障で出場できなかった。同年9月に泉谷駿介の持つ日本記録(13秒04)と同タイムをマーク。レース前は過度に気合が入ってしまうタイプだが、メンタル面も成長。伸び盛りのハードラーだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    竹内結子さん、石原さとみに立ちはだかった女優35歳限界説

  2. 2

    「俺は帰る!」長嶋一茂“王様気取り”にテレビ業界から呆れ声…“親の七光だけで中身ナシ”の末路

  3. 3

    巨人・岡本和真がビビる「やっぱりあと1年待ってくれ」…最終盤に調子を上げてきたワケ

  4. 4

    沢口靖子はまさに“奇跡のアラ環”!「2025年で『60歳』のお美しい女性有名人」圧倒的1位の原点

  5. 5

    視聴率トップ「モーニングショー」山口真由氏に続き…女性コメンテーター2人も"同時卒業"の背景と今後

  1. 6

    米倉涼子の"体調問題"が各界に波紋…空白の1カ月間に一体何が? ドラマ降板情報も

  2. 7

    山口真由氏「妊娠・休養」報道で人気を証明 復帰後に約束された「最強コメンテーター」の道

  3. 8

    杉田かおるが財閥創業者の孫との離婚で語ったこと

  4. 9

    林芳正氏が自民党総裁選“台風の目に”…「2強」失速でまさかの決戦投票進出あるか

  5. 10

    叱責、鉄拳、罰金…試練の日々で星野監督よりも「怖かった人」