ユニクロ女子陸上競技部の要職に就任 青学大・原晋監督が日刊ゲンダイに語った「野望」
ユニクロ女子陸上競技部は昨13日、青学大の原晋監督(58)がスペシャルアドバイザーに就任することを発表した。
今年1月の第101回箱根駅伝で青学大を2年連続8度目の優勝に導いた原監督の手腕に目をつけたユニクロの柳井正代表取締役会長(76)から直接オファーを受けたという。4月には教え子である青学OBの神林勇太氏(27)が同陸上部のディレクターに就任したばかり。師弟コンビで「原メソッド」を注入する。
ユニクロ女子陸上部は1997年に創部。昨年10月のプリンセス駅伝で初の1位通過を果たし、同11月のクイーンズ駅伝(全日本実業団対抗女子駅伝)で9位に入った。昨夏のパリ五輪1500メートル代表の後藤夢らが所属し、着実に力をつけているが、原監督の目標は壮大だ。本紙の取材にこう言った。
「ユニクロ女子陸上部の成長と各大会での優勝を目指しながら、日本の女子陸上界と女子駅伝の隆盛のためにスペシャルアドバイザーを引き受けました。2000年シドニー五輪で高橋尚子さんが、2004年アテネ五輪で野口みずきさんが金メダルを獲得しました。華やかなりし時代を再び迎えるべく、微力ながらお手伝いをさせていただこうと思って決断させてもらいました」
原監督は青学大監督のほか、実業団のGMOインターネットグループのEKIDENダイレクター(男子)を務め、大学では地球社会共生学部教授を兼任、昨年からは関東学生陸上競技連盟の箱根駅伝対策委員長も務めている。新たに女子陸上への参入で、陸上界を丸ごと改革していく。