初実戦登板2回3K ソフトB田中正義が復調へようやく一歩
2年目の田中正義(23)が20日、実戦初登板を果たした。二軍にあたるB組のJX―ENEOSとの練習試合で実戦初登板。工藤監督も駆けつけた。
六回からのマウンド。1死から安打を許すと、四球で走者を進め、暴投で1点を失った。「悔しい部分が多い。打者に集中しきれていないところがあった」と反省。2回1失点ながら、最速149キロをマークして3奪三振。大器の片鱗を見せ、「いい球もあって納得できる部分もあった。真っすぐで空振りを奪えた。次に生かしたい」と収穫も口にした。
5球団競合の末、ドラフト1位で入団。即戦力として期待された1年目の昨季は、キャンプ終盤に右肩痛を発症した。リハビリの日々が続き、一軍登板はゼロ。二軍戦でさえ1試合に投げただけで、もどかしい1年となった。
「マジメで考え過ぎる性格。繊細な一面があって、一時は投げ方を忘れるほど思い詰めた時期もある。先月は合同自主トレで先輩の和田に弟子入りして鍛えられた。キャンプに入ってB組からA組昇格を狙った第2クールに予定されていた打撃投手を右手中指のマメで回避。この時も落ち込んでいました」(チーム関係者)