著者のコラム一覧
城下尊之芸能ジャーナリスト

1956年1月23日、福岡県北九州市生まれ。立教大学法学部卒。元サンケイスポーツ記者。82年、「モーニングジャンボ 奥様8時半です」(TBS)の芸能デスクとなり、芸能リポーターに転身。現在は「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)、「朝生ワイド す・またん」(読売テレビ)、「バイキング」(フジテレビ)に出演中。

何でもかんでも旧ジャニーズを叩けばいいってもんではない…FCで数百億円の儲けは出ない

公開日: 更新日:

 この4月半ば、旧ジャニーズ事務所である「SMILE-UP.」(スマイルアップ)が、ファンクラブとチケット販売を行う事業部門「ファミリークラブ」を今夏をめどに分社し、株保有割合も段階的に減らして独立させると発表した。その間は収益分配を受け取らないとしている。スマイル社はあくまで廃業前提で補償業務に専念するというわけだ。

 この発表に対して、一部メディアが「ファンクラブからの年間数百億円という莫大な収入の行方はどうなるのか」と騒いでいる。

 確かに、ファンクラブには、さまざまなグループ・アーティスト合わせて1200万~1400万人の会員がいて、1人4000円の年会費で総額500億~600億円くらいの莫大な収入になるとされる。

 しかし、何度も繰り返される、このファンクラブの儲け話。僕は常々、大きな違和感を持っている。

 まず、その会費収入がそっくりそのまま儲けになるはずはない。というのも、会員には年3~4回、16ページから20ページのオールカラーの冊子が会報として届く。ちょっとした雑誌のようなものだ。そのほか、会員それぞれの誕生日当日に配達指定郵便でバースデーカードが送られるし、元日には年賀状も届く。これらは、それぞれのタレントの撮影、デザイン、印刷などの制作コストに加え郵送費もかかる。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景