センバツ人気低迷の真犯人!「スタンドガラガラ」なのは低反発バット導入のせいじゃない

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 31日に決勝戦を控えるセンバツ。アルプススタンドの応援は例年通り熱を帯びるが、球場全体をみれば、空席が目立つ。28日の準々決勝も、目玉となった大阪桐蔭と報徳学園の関西決戦は、平日の夕方とはいえ、観客数が1万2000人とガラガラだった。

 2018年には平成以降最高となる総入場者数54万人を達成したが、コロナによる中止を経て21年には14万人、22年には21万人、観客数の制限がなくなった昨年は、37万人だった。今年は大会9日目まで消化した時点で、一試合の平均観客数は1万2928人。昨年と同時期の一試合の平均観客数である1万3339人を下回る上に、コロナ前の水準にも程遠いのが実情だ。

 集客低迷の一因とされているのが、今年のセンバツから導入された低反発バットだ。鋭い打球による投手の事故防止などの観点から、従来のバットよりも反発係数を抑えたこの新基準バット。各校も筋トレを増やしたり、低く強い打球を打つことを心がけたり、対策を講じているものの、高校野球の現場では「フライが失速する」、「飛距離が10メートル落ちる」との声が続出。この大会中も芯で捉えたように見えた打球が失速したり、外野がこれまでより前進守備を敷いたりするなど、試合に影響を及ぼしている。

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