早期乳がんと診断されたら… 「再発スコアプログラム」が保険適用になった

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 9人に1人──。これは、女性が生涯に乳がんに罹患する率だ。罹患率の高さに加え、乳がんは若い年代で発症することもある。根治を目指しつつ、生活のQOLをできる限り下げない治療法を選びたい。その上で、強い味方となる検査プログラムが、9月1日から保険適用で受けられるようになった。

 早期乳がんは、一般的に手術の後、薬物療法が検討される。というのも、手術では検査で確認できるがんしか摘出できないから。もし、目に見えないレベルのがんが体内に残っている場合、再発のリスクがある。そのリスクを下げるために、必要に応じて薬物療法が行われる。

 薬物療法は大きく分けて、ホルモン療法、抗HER2療法、抗がん剤治療の3つ。乳がんの「サブタイプ(表参照)」によって、3つの薬物療法のうち、効果が高いものを1つ、あるいは組み合わせて行う。

 今回、保険適用が決まった検査プログラム「オンコタイプDX乳がん再発スコアプログラム」は、薬物療法のうち、抗がん剤治療をするかどうかの決定を補助するもの。筑波大学乳腺内分泌外科准教授の坂東裕子医師が言う。

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