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永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

【大腸がん検診】発見は1万人に6~10人…陰性でも安心ではない

公開日: 更新日:

 大腸がんは、罹患率で男女とも2位ですが、総合では第1位(2019年)、日本人に最も多いがんです。

 大腸がん検診は、簡単で安いということもあって、職場健診に加えている会社も多くあります。それが「便潜血検査」です。2日間にわたってプラスチック棒で大便をつついて便を付け、プラスチック容器に入れて提出するという、例のアレです。がんや大きめのポリープがあると、その表面から出血するため、大便に血が混じります。微量なので肉眼では分かりませんが、大便がついた棒を化学処理すると、反応が出るのです。

 提出日の前日と当日のものがいいのですが、便秘で出にくい人もいます。そういう人は、出たときに取って「冷蔵庫で保存せよ」ということが書かれています。ちょっとした勇気が試されているようです。

 陽性の割合は、5%程度とされています。痔や、女性では生理の血が混じることもありますが、その場合も陽性になります。しかし化学処理だけでは潜血の原因までは鑑別できないため、そのまま陽性という判定になります。

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