著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

【子宮がん検診】発見は1万人当たり2人…自覚症状が乏しく発見が遅れやすい

公開日: 更新日:

 子宮がんは、子宮の入り口付近にできる「子宮頚がん(頚がん)」と、子宮本体にできる「子宮体がん(体がん)」に分けられます。

 体がん患者は20代から徐々に増え始め、50~60代がピークです。一方、頚がんは20歳を過ぎる頃から急増し、40代から50代でピークに至り、その後もあまり減りません。

 頚がんの主な原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染です。HPVワクチンによって、発病リスクを6~7割減らすことができますが、日本では諸般の事情でワクチン接種率が低いのはご存じのとおりです。

 対策型の子宮がん検診は、主に頚がんを対象にしています。体がんのほうは不正出血などで受診し、早期に発見される人が多い(全体の約70%)のですが、子宮頚がんではほとんど自覚症状がなく、発見が遅れることが多いからです。

 ちなみに国立がん研究センターの「がん情報サービス」によれば、子宮頚がんの5年生存率は全体で72.5%。ただしステージⅠなら90.7%、ステージⅡで73.3%になっています。また、子宮体がんは、ステージⅡまでに見つかれば、5年生存率は90%以上です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元大食い女王・赤阪尊子さん 還暦を越えて“食欲”に変化が

  2. 2

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です

  3. 3

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  4. 4

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

  5. 5

    YouTuber「はらぺこツインズ」は"即入院"に"激変"のギャル曽根…大食いタレントの健康被害と需要

  1. 6

    大食いはオワコン?テレ東番組トレンド入りも批判ズラリ 不満は「もったいない」だけじゃない

  2. 7

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  3. 8

    「渡鬼」降板、病魔と闘った山岡久乃

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!