著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

【胃がん検診】内視鏡検査の胃がん発見率はバリウム検査の2.5倍

公開日: 更新日:

 対策型の胃がん検診は50歳以上を対象に、原則として2年に1度のタイミングで受けることが推奨されています。

 胃がん検診といえば、以前はバリウム検査が定番でした。いまはバリウムと内視鏡のどちらかが選べるようになっています。費用はバリウムが1500円、内視鏡が4000円。ただし会社で行う場合はそれぞれの会社によって異なります。

 バリウム検査では、バリウムの入った白いドロッとした液体を飲み、続いて発泡剤を飲んでから、検査台に乗ります。ゲップを我慢しながら、技師の指示に従って体をよじったり、台自体が縦横斜めに傾いたりして、それなりに苦しい検査です。放射線被ばくも少なからずありますし、検査後はバリウムを出すために下剤を飲まなければなりません。

 内視鏡は直径数ミリのものを口から挿入します。咽頭反射を抑えるために、検査前に喉麻酔を行う必要があります。人間ドックなどでは、鎮静剤を打ってウトウトしている間に検査を済ませてしまいますが、市町村や会社の検診では、そこまで丁寧にやってくれないでしょう。内視鏡で苦しい思いをした人の中には、二度とごめんという人も少なくありません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  3. 3

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 4

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  5. 5

    日銀を脅し、税調を仕切り…タガが外れた経済対策21兆円は「ただのバラマキ」

  1. 6

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  2. 7

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 8

    林芳正総務相「政治とカネ」問題で狭まる包囲網…地方議員複数が名前出しコメントの大ダメージ

  4. 9

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  5. 10

    角界が懸念する史上初の「大関ゼロ危機」…安青錦の昇進にはかえって追い風に?