28年ロス五輪の野球「7イニング制」に現実味…MLBが企む現役メジャーリーガー出場への“奥の手”
米プロフットボールのNFLは日本時間21日、2028年ロサンゼルス五輪で追加競技として行われるフラッグフットボールに、リーグ所属選手の出場を認めると発表。もうひとつの注目競技である野球に関し、大会組織委員会のケーシー・ワッサーマン委員長は22日、AP通信の取材に「(MLBの)マンフレッド・コミッショナーと連絡を取り合っている。いい結果になると期待して我々は協議を続けています」と回答したという。
マンフレッド・コミッショナーは今年3月、現役メジャーリーガーの出場について「可能性はある。ロサンゼルスで行われることで特別な五輪になる」と、前向きな姿勢を見せた一方、レギュラーシーズンの日程、オールスター開催の可否、選手の負担増など、問題が山積しているため、最終決断には至っていない。
ワッサーマン委員長、マンフレッド・コミッショナーとも自国開催の五輪が、野球の国際的な普及、MLBの市場拡大に向けた千載一遇の好機との認識で一致。希代の長距離砲であるヤンキース・ジャッジ(写真)、ドジャース・大谷というスーパースターが東西に君臨しているだけに、マーケット拡大に利用しない手はないからだ。