新たな2人のミニマム内野手にプロ注目…今秋ドラフトで“最も小さなプロ野球選手”は生まれるか
9日に開幕した全日本大学選手権(東京ドーム、神宮)で、今秋ドラフト候補の小兵内野手が躍動している。
ひとりが近大の二塁手・勝田成(4年)だ。昨11日の中京大との2回戦で敗退したものの、1回戦の神奈川大戦では2番・二塁でスタメン出場し、3打数3安打1死球で全4打席で出塁した。
163センチ、70キロと小柄ながら、遠投115メートルという鉄砲肩を持つ。アマ球界に詳しいスポーツライターの安倍昌彦氏がこう言う。
「広島の菊池涼介のような『忍者タイプ』です。足があって、守備ではとっさの判断力に長けている。捕球時に体勢が崩れてもきちんと送球できるカラダの強さもある。試合の場面ごとに打球のコースを読み、ポジショニングを取るなど、確かな野球観を備えた選手といっていいでしょう。3~4位での指名があるかもしれません」
課題は打撃といわれるが、プロでは守備、代走要員からのスタートとなっても、経験を重ねることで、打撃が開眼するケースもある。
この日、城西国際大戦に「3番・遊撃」でスタメン出場、3安打1打点をマークした東海大の大塚瑠晏(4年)も、プロ注目の小兵内野手だ。