著者のコラム一覧
菅谷齊東京プロ野球記者OBクラブ会長

1943年、東京都生まれ。共同通信社でV9時代の巨人をはじめ、阪神などを担当。1970年代からメジャーリーグも取材した。野球殿堂選考代表幹事を務めたほか、三井ゴールデングラブ賞設立に尽力。現在は東京プロ野球記者OBクラブ会長。

なぜ東大は東京六大学リーグに加盟できたのか…そのまま6校だけで今年が創設100周年

公開日: 更新日:

「なに、帝大が加盟したい?」

 どうする、と5大学が集まった。

「いいじゃないか」

 積極的に歓迎の意を示したのは早大と明大だった。1925(大正14)年4月、東京帝国大学(以下、東大)が正式に加盟して東京六大学リーグがスタート。2025年の今年は創設100周年にあたる。

 大正、昭和、平成、令和と長い道のり。1世紀の歴史を刻んできた。けれども、「なぜ東大が加盟できたのか」との疑問はずっとあった。一度も優勝がないだけに、そう思う人々は少なくない。

 簡単にいえば、「強かった、実力があった」からである。東大の硬式野球部は大学が認可した1919年に創部としている。前身といわれる一高は、一時代を築いた強豪で、そこの優秀選手が入学してきたから十分な戦力を持っていた。

 加盟した春季は海外遠征中の法大を除く4大学と対戦し、立大に勝っている。ケンカ別れしていた早慶戦が復活して6校がそろったのは秋季。東大は5勝7敗2分け、勝ち点2で4位となった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度不倫の山本モナ 年商40億円社長と結婚&引退の次は…

  2. 2

    日本ハムFA松本剛の「巨人入り」に2つの重圧…来季V逸なら“戦犯”リスクまで背負うことに

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  5. 5

    「存立危機事態」めぐり「台湾有事」に言及で日中対立激化…引くに引けない高市首相の自業自得

  1. 6

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  2. 7

    (2)「アルコールより危険な飲み物」とは…日本人の30%が脂肪肝

  3. 8

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  4. 9

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 10

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然