あなたは大丈夫? 爪の肥大、タコやウオノメ…足のトラブルを放置するとこんなに危険
足のトラブルを抱えている人は、52%にも上るが、その中でトラブルを放置している人は、34%もいる。『素足美人プログラム』(著者:Dr.ネイル爪革命、発売:講談社)は、足のトラブルを放置した時の危険性を指摘している。(以下本文から抜粋しています)
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私たちは、2019年に「足のトラブルを抱えたときの対処法」について調査しました。その結果、なんと「なにもしていない」と答えた方が34%もいたのです。実に3人に1人の方が、足のトラブルを放置しているわけです。ときとしてどんどん悪化するおそれがあることを知らないのでしょう。これは、由々しき事態だと感じました。忙しい毎日を過ごしていると、靴が窮屈で指先がジンジンしても「そのうち痛くなくなるかな」、かかとのガサガサに気づいても「季節が変わればおさまるかな」と思いたくなる気持ちも、わからなくはありません。
ですが、私たちは実際に放置したことによって、さらに深刻なトラブルになった事例をたくさん見てきています。
■足のトラブルは最初は痛みがないことも
爪が肥厚する(=分厚くなる)と、初期のうちはマニキュアで隠せることもあるので、「少し見た目は悪いけれど大丈夫」と思うかもしれません。ですが、しだいに厚みが増すと、カタツムリがのっているような形状や、ヒツジの角のような形(爪甲鉤彎症)になることもあります。
そうなると見た目が気になり、サンダルは履けなくなるでしょう。靴も、それまで履いていたものでは爪が当たって、窮屈で痛みを伴う場合もあり、歩けなくなることがあります。
同じく巻き爪も、放置するのはとても危険です。
巻き爪を悪化させ、化膿してしまうと、爪母にダメージを受けることがあります。すると、爪が凸凹したり正常に作られなくなる場合もあります。
もし爪がなくなってしまうと、どうなると思いますか? 皮膚の上に爪ではないプレートをのせても、力を受け止めることはできません。
つまり、爪がまったくなければ、体は爪の代わりを作れませんし、人工的に爪の代わりをしてくれるものもないので指に力を入れられず、歩くことやバランスをとることが困難になるのです。
巻き爪の痛みをかばいながら生活すると、膝や腰への負担が大きくなったり、巻きが強くなってしまったりすることもあります。最初は爪が食い込んで痛かっただけのことが、皮膚を傷つけ悪化の一途を辿るパターンが多いです。