北陸新幹線延伸で福井県歓喜の裏で…“貧乏くじ”鯖江市民から怨嗟の声が噴出

公開日: 更新日:

「新幹線のバカタレ!!」──。

 60代後半女性の怒声がこだましたのは、福井県・鯖江駅前の路上だった。

 福井県といえば、3月16日に北陸新幹線の金沢-敦賀間(約125キロ)が開業。東京から敦賀まで直通となったことで観光客が押し寄せた。GW期間中は福井駅、敦賀駅が新幹線特需で賑わう様子をメディアがひっきりなしに報じた。

「4月28日は開店史上最も予約が入って電話が鳴りやまず、断るのが大変なくらいでした。駅前は今まで見たことのない人混み。新幹線効果を実感しています」と、本紙記者が訪ねた福井駅付近のレンタカー屋もホクホク顔だった。

 活気づく福井駅周辺とは対照的に、暗い表情を浮かべるのが鯖江市民だ。福井駅から15キロほど南に位置する鯖江市は、そのど真ん中を新幹線が走っているものの、停車駅はない。しかも特急「サンダーバード」「しらさぎ」の金沢-敦賀間が廃止されたことで、鯖江駅利用者は大阪、名古屋へ行くには敦賀駅での乗り換えが必要になった。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    尽きぬ破天荒エピソード…それでもショーケンが愛された訳

  2. 2

    河合優実が日本アカデミー賞「最優秀主演女優賞」の舞台裏…石原さとみと激しいガチンコ勝負

  3. 3

    教諭体制は日本一も…“国公立の雄”筑波大付属小の落とし穴

  4. 4

    「中居正広問題」ではノーダメージも、夫は吉本芸人…フジ山﨑夕貴アナの育休復帰は正解か

  5. 5

    やす子は人間不信に…友人から借金を頼まれたら「さっさと貸して縁を切る」という新発想

  1. 6

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  2. 7

    「石破降ろし」不発の裏でうごめく与野党の身勝手な思惑…野望ついえた安倍一派は“特大ブーメラン”に真っ青

  3. 8

    愛子さまに、佳子さまご結婚後も皇室に残る案が進展も…皇族数減少の課題にご本人の意思は?

  4. 9

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  5. 10

    数年前から“終活”も 萩原健一さんの知られざる闘病生活8年