“妄想センセー”鈴木馨祐議員を待つ厳しい選挙戦 自民裏金事件を政局話に矮小化する姑息

公開日: 更新日:

「(政治資金問題の)再発防止と自民党の力をそぎたいという政局的な話がごっちゃになっている」──。政治資金規正法の改正をめぐり、自民党政治刷新本部座長の鈴木馨祐衆院議員が12日のNHK番組で被害妄想を口走った結果、大炎上している。自民の裏金事件を政局話に矮小化しようとするあたり、姑息さがにじむ。

 鈴木氏は同じ番組内で、選挙の裏金に使われた疑惑が浮上している官房機密費に関して、「選挙目的で使うことはない」と根拠もなく断定。翌13日に生出演したBS番組で「断言」の根拠を問われると、林官房長官が同日の会見で「個々の議員の発言にコメントすることは差し控える」と説明したことに触れ、「それ以上コメントしようがない」とスッとぼけた。

■元財務官僚のプライド

 いい加減にも程があるが、この座長、経歴だけはピカピカだ。「御三家」に数えられる開成中高出身で、東大法学部を卒業後、旧大蔵省(財務省)に入省。2005年の郵政選挙に比例南関東ブロック単独で出馬し、名簿下位ながら初当選を果たした。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    陰謀論もここまで? 美智子上皇后様をめぐりXで怪しい主張相次ぐ

  2. 7

    白木彩奈は“あの頃のガッキー”にも通じる輝きを放つ

  3. 8

    渋野日向子の今季米ツアー獲得賞金「約6933万円」の衝撃…23試合でトップ10入りたった1回

  4. 9

    12.2保険証全面切り替えで「いったん10割負担」が激増! 血税溶かすマイナトラブル“無間地獄”の愚

  5. 10

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?