著者のコラム一覧
羽川豊プロゴルファー

1957年栃木県出身。79年日本学生ゴルフ選手権優勝。翌80年にプロテストに合格すると、ルーキーイヤーの81年は日本オープン、日本シリーズに優勝。同年代の湯原信光、倉本昌弘とともに「ニューウェーブ三羽烏」と呼ばれた。82年にはメジャーのマスターズから招待され、初出場で15位。「世界最強レフティー」と絶賛された。現在はシニアツアーでプレー。テレビ解説者としても活躍している。

雨の日はプロでも難しい…ミスの誘発条件てんこ盛り スコアをまとめるのは謙虚な心

公開日: 更新日:

 最終日が雨となった前週の国内女子ゴルフは、岩井千怜(21)が連覇を達成しました。この日は67の好スコアでしたが、「雨の影響なのかドライバーが左に曲がることが多かった」と語っていました。ローズ・チャンが最後のバック9で大逆転劇を見せた米女子ツアーも、午前中は雨に見舞われました。

 今年も5月下旬以降、日本列島は九州から順次梅雨入りします。これからはプロ、アマ問わず、雨の中でプレーする機会が多くなるでしょう。

 私は13日、雨と強風下でプレーしましたが、昔から雨は大嫌いです。

 プロはクラブを握ったとき、手の感触を大事にします。グリップが濡れていると切り返しの瞬間、グローブの中で、ズルッと滑ることがあります。スイング前からそれを気にすると、無意識に利き腕の力がまさり、インパクトが強くなり、ボールがコントロールできないからです。

 岩井が左へ曲げたのは、そのような理由から、右腕が強くなったことが原因ではないか。

 そもそも雨の日はレインウエアを着て体は回りづらいし、傘をさしたり、グリップを拭いたり、晴天の日にはない作業が多くなり、プレーのリズムが悪くなる。スイングも早くなりがちで、フェアウエーに着弾したボールは転がらず飛距離は落ちるので、第2打で持つクラブは長くなる。ミスしやすい条件がこんなに重なります。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    長瀬智也が国分太一の会見めぐりSNSに“意味深”投稿連発…芸能界への未練と役者復帰の“匂わせ”

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  3. 8

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  4. 9

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  5. 10

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…