「『頭がいい』とはどういうことか」毛内拡著

公開日: 更新日:

「『頭がいい』とはどういうことか」毛内拡著

 誰もが口にする「頭がいい」とはどういうことなのか。脳科学の観点から解説するサイエンステキスト。

 頭の良さとして多くの人は、記憶力や知能指数(IQ)を思い浮かべる。しかし、脳には他にも感覚や運動能力、創造性、コミュニケーション能力に加え、粘り強さやくじけない心、くじけても立ち直れる力、考え抜く力など数値で表すことができない能力が多くある。これらは「人生を豊かにする力」として「非認知能力」と呼ばれる。これらの能力がどのような仕組みで磨かれるのかを解説。非認知能力を発揮するには「脳の持久力」が必要であり、それを担う「アストロサイト」という脳細胞の働きも紹介。さらにAI時代に求められる知性についても論じた読んでおきたい一冊。

(筑摩書房 990円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々