これは斬新!テーマがユニークなアンソロジー小説特集(2)1行目が同じ文章で始まるショートショート
「検索結果はありません」講談社編
多彩な作家陣の作品が楽しめるアンソロジー小説。ミステリーや恋愛などジャンルはさまざまだが、今回は一風変わったテーマの作品をご紹介。1行目の書き出しのみを統一したアンソロジー、作家ごとにテーマを変えたホラー小説、小説とエッセーと漫画を詰め込んだ食にまつわる作品集など、短編ながら読後の満足感が抜群の4冊だ。
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「検索結果はありません」講談社編
会員制読書クラブ「メフィストリーダーズクラブ(MRC)」で配信されたショートショート企画の書籍化。1行目を「検索結果はありません」とするルールのもと、24人の作家が執筆している。
3作目の発売を機にエゴサーチをしている作家の御殿場岳大。しかし、検索結果はゼロ。デビュー作が100万部を超えた作家の新作を、誰も話題にしないなどあり得ない。そこで、自身の名前だけで検索してみる。すると「三作目を黙殺され自ら死を選んだ」という記述が見つかり……。(我孫子武丸著「エゴサーチ」)
亀が「検索結果はありません」と残念そうに首を振る。きちんと探したのかと詰め寄るのは、浦島太郎だ。丹波国に戻り、あらゆる資料を調べたが、家族の行方は見つからない。代わりに「日本書紀」という書物に太郎の名前が見つかるが、300年も前の出来事がつづられていた。(高田崇史著「太郎の悲劇」)
(講談社 1870円)


















