中森明菜の『難破船』はなぜレコード大賞を逃したのか? マッチが席巻した1987年が権威失墜の始まり
中森明菜(61)が不適な笑みを浮かべた。
「これは3年連続レコード大賞を取るはずだったんです。……と思います」
10月24日放送のNHK「SONGSスペシャル 中森明菜 "明菜オールタイム・ベスト"」で、1987年発売の『難破船』について語った言葉である。この年の大賞受賞曲は、当時交際していた近藤真彦(62)の『愚か者』だっただけに、ネット上には驚きの声が溢れた。
日本レコード大賞は59年に始まり、NHK紅白歌合戦とともに年末の風物詩となる。
「昭和の頃、『誰がレコード大賞を取るのか』は国民的関心事でした。沢田研二が『勝手にしやがれ』で大賞を受賞した77年には、視聴率50.8%を記録しています。レコード大賞の成功で、TBS以外の民放は70年に『日本歌謡大賞』を共同で立ち上げ、各局が持ち回りで毎年放送しました。それに加え、テレビ朝日の『全日本歌謡音楽祭』、テレビ東京の『メガロポリス歌謡祭』など局ごとの音楽祭も誕生しました」(ベテラン芸能記者=以下同)


















