作家・原田伊織氏 西郷隆盛は粘着質のテロリストでした

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 福沢諭吉は西郷の一面を評価しましたが、「西郷の罪は不学にある」とも言っています。学問を積んでいないのです。だから緻密に考える頭脳がなく、話し合いが苦手。考えの異なる人ときちんと議論できず、何事も暴力でぶっ潰せばいいと考える。彼が徳川幕府を倒すという目標ばかりに目を奪われたのは不学による暴力性があったからだと考えられます。これが長州にとっては都合がよかった。

  ――西郷のこうした暴力性は昭和初期の軍人を思わせるものがあります。

 そのとおりです。昭和11(1936)年の「二・二六事件」では青年将校ら約1500人が首相官邸などを占拠し、高橋是清ら要人を殺害しました。彼らは西郷のように「問答無用!」と暴挙に走った。西郷と長州が残した野蛮な成功体験を受け継いだのです。この二・二六事件のあと、軍部はさらに「問答無用!」の性向を強めて国民を巻き込み、太平洋戦争に突入した。西郷は戊辰戦争に突っ込んでいきました。

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