著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シーメンス事件で薩摩藩が一掃されることで英米強硬派が生まれた

公開日: 更新日:
日清戦争の第38回記念日に集い祝う鈴木貫太郎侍従長(左)や海軍大将ら達=1932(昭和7)年9月17日(日本電報通信社撮影)

 結局、海軍が薩摩閥隆盛を終えたのは、皮肉なことに外国からの賄賂をめぐる事件に端を発していた。日露戦争の後に起こったシーメンス事件である。もともと海軍の近代化は、イギリスやドイツから艦船を買い入れて軍備の充実を図ってきた。日本をマーケットにしてのヨーロッパ先進国の商戦も激しかった… 

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