本橋信宏
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本橋信宏作家

1956年、埼玉県所沢市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。私小説的手法による庶民史をライフワークとしている。バブル焼け跡派と自称。執筆はノンフィクション・小説・エッセー・評論まで幅広い。“東京の異界シリーズ”第5弾「高田馬場アンダーグラウンド」(駒草出版)発売中。「全裸監督 村西とおる伝」(太田出版)が、山田孝之主演でNetflixから世界190カ国同時配信決定。

堀江しのぶがスキルス性胃がんと判明 余命2か月の宣告に…

公開日: 更新日:

 野田義治が白衣の医師に呼ばれた。

 レントゲン写真を前にして医師が言葉を発した。

「実は……スキルス性胃がんです。残念ながら、もってあと2カ月でしょう」

 31年後。

 このときの衝撃を野田が回想する。

「ほんとにね、頭って真っ白になるんですね。何も考えられないっていうのか。どうして、どうしてうちの子なんだ。“ご両親を呼んでくれ”と言われたんだけど、どんな顔して会ったらいいのか。もうイヤでした。名古屋から東京の病院に呼ぶまでに4時間くらいかかったのかな」

 スキルス性とはがんのなかでも最もたちの悪いもので、粘膜層の下に広がっていくがんである。スキルスの語源はギリシャ語のskirrhos(硬い腫瘍)からきている。粘膜の下で増殖するために発見が遅れ、しかも増殖スピードが速いために、致死率も高い。

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