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加来耕三
著者のコラム一覧
加来耕三歴史家・作家

昭和33年、大阪市生まれ。奈良大学文学部史学科を卒業後、同大学文学部研究員をへて、現在は大学・企業等の講師をつとめながら著作活動を行っている。テレビ・ラジオ等の番組監修・出演などの依頼多数。著書に『加来耕三の戦国武将ここ一番の決断』(滋慶出版/つちや書店)『卑弥呼のサラダ 水戸黄門のラーメン』(ポプラ社)ほか多数。

龍馬でも西郷でもない 小松帯刀は薩長同盟“真の功労者”

 幕末、薩長同盟を締結させた功労者は誰? と聞かれたら、多くの読者は「坂本龍馬だよ」と答えるでしょう。龍馬の功績があったのは事実です。

 しかし近年では、彼より重要な人物がいたことが明らかになっています。薩摩藩の城代(筆頭)家老・小松帯刀です。この人物がいなければ、薩長同盟は成立していません。

 帯刀は天保6(1835)年、薩摩藩喜入領主・肝付主殿伴兼善の三男として生まれました。幼名は、肝付尚五郎。幕末に活躍した薩摩藩士は、多くが下級武士でしたが、帯刀は藩でも屈指の名門の出身。10歳で10代藩主・斉興に拝謁を許されたことでもその身分の高さが分かります。

 彼は21歳で奥小姓となり、江戸で名君の斉彬(11代藩主)に仕え、安政3(1856)年、吉利(現・鹿児島県日置市)の領主・小松家に養子入りし、小松帯刀となりました。

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