環境省は最初から意見を聞く気なし 水俣病被害者団体との懇談会は“シナリオ”ありきのヤラセ

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 シナリオありきの「やらせ懇談会」だったとは呆れるしかない。

 伊藤信太郎環境相(71)が熊本県水俣市で水俣病の被害者団体と懇談した際、同席した環境省職員が団体側のマイクの音を切り発言を遮った問題。環境省は9日、懇談会で使用していた台本を公表。「3分でマイクオフ」と明記されていたことが分かった。

 台本には団体側が発言し始め、制限時間の3分が近づいた場合、司会が「申し訳ありませんが、他の団体様のお時間もございますので手短にお願いします」と伝えて、「3分でマイクオフ」とマイクの音を切ることが示されていた。さらに団体側から3分では短いなどと言われた場合は「時間を見つつ対応させてください」と切り返すよう書かれていた。

 この問題で伊藤大臣が団体側に謝罪する展開となったが、それだけでは済まないのではないか。なぜなら、環境省は組織の総意として、最初から団体側の発言を制限しようとする“悪意”が透けて見えるからだ。

■ガス抜き会見が失敗して大爆発

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