「私、産まなくていいですか」甘糟りり子著

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「私、産まなくていいですか」甘糟りり子著

 美春は1つ年上の夫・朋希の40歳の誕生日に奮発して高級カメラをプレゼントする。しかし、朋希はあまりうれしそうではない。

 2人は4年前、美春の転職を機に鎌倉に引っ越してきた。購入した中古住宅は、有名建築家の初期作品で、建築事務所で働く朋希の一目惚れだった。購入前、2人で改めて人生設計について話し合い、「子どもはつくらない」という入籍前の約束も再度、意思確認した。2人暮らしを想定して造られたこの家の購入も、子どものいない未来が前提だった。

 しかし、節目の誕生日を迎えた朋希は、この先、子どものいない人生に後悔を覚えないか、自信がなくなったと言い出す。(「独身夫婦」)

 鎌倉を舞台にさまざまな事情を抱えたカップルの妊娠と出産にまつわる物語3作を収録。

(講談社 704円)

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