「ぼろ着のディック」ホレイショ・アルジャー著 畔柳和代訳

公開日: 更新日:

「ぼろ着のディック」ホレイショ・アルジャー著 畔柳和代訳

 14歳のディックはニューヨークで靴磨きをしながら1人で暮らす。機知に富み、仕事熱心のため稼ぎはいいが、劇場通いや博打に使ってほとんど残らない。安宿に払う金がないときは路上で寝ることもたびたびだ。しかし、どれだけ苦しくとも、盗みだけはしたことがない。

 そんなある日、寄宿学校に入る前に叔父を訪ねて街に来たフランクと出会う。ディックは仕事があるフランクの叔父に代わって街を案内することに。ぼろ着をまとったディックを見かねたフランクは、自分の洋服をプレゼントしてくれる。セントラルパークやウォール街など、街を歩きながらディックの生い立ちを聞いたフランクは、夜学で学ぶよう彼に勧める。

 19世紀のニューヨークを生きるディックのサクセスストーリーを描いたアメリカの古典文学。

(KADOKAWA 1034円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  2. 2

    長嶋一茂は“バカ息子落書き騒動”を自虐ネタに解禁も…江角マキコはいま何を? 第一線復帰は?

  3. 3

    トリプル安で評価一変「サナエノリスク」に…為替への口先介入も一時しのぎ、“日本売り”は止まらない

  4. 4

    "お騒がせ元女優"江角マキコさんが長女とTikTokに登場 20歳のタイミングは芸能界デビューの布石か

  5. 5

    【独自】江角マキコが名門校との"ドロ沼訴訟"に勝訴していた!「『江角は悪』の印象操作を感じた」と本人激白

  1. 6

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  2. 7

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  3. 8

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 9

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  5. 10

    今田美桜が"あんぱん疲れ"で目黒蓮の二の舞いになる懸念…超過酷な朝ドラヒロインのスケジュール